経済から見たドイツの魅力

経済から見たドイツの魅力

よいものはよい。よいものは高い

ドイツが日本と同じく製造業の国、モノ作り大国であることはよく知られたところです。でもその内情はずいぶん違うものに思われます。ドイツ製品はお客様に媚びません。万人受けしなくてもいい、自社のポリシーを 理解する人に使ってほしい。製品からそんなメッセージを受けることがあります。お値段もなかなかに媚びていません。よいものを作るにはそれだけの手間ひまがかかるのですから、当然と言えば当然です。そう、皆さん、突出してよいもの、革新的な技術が買いたたかれる理由なんてないのです!

ニッチな分野で頑張る中小企業の存在

日本と同じく、ドイツの産業を縁の下で支えているのはドイツ全企業数の 99%以上を占めると言われる中小企業の存在です。その中には大変ニッチな分野で活躍されている「隠れたチャンピオン」と呼ばれる会社もたくさんあります。彼らは自分たちの仕事に高い誇りを持ち、そして密かに日本の中小企業と同じ悩みを抱えていらっしゃることも……。同じ土俵で話をできる国は世界広しといえども、なかなかないのではないでしょうか。

標準化、規制。仕組みづくりにビジネスチャンスあり

日本の経済社会を見ていて惜しいと思うのは、製品の差別化、企業内での取り組みに没頭するあまり個別化が進み、グローバルな目線で見たモジュール化、 標準化といった大局的観点が失われている点です。CE規格や、最近ではIndustrie 4.0のアーキテクチャもそうですが、仕組みづくりを通して、製品開発の方向づけを他国にも課し、国際競争において優位なポジションを手に入れる。あるいは標準化、規格を実施するプロセスそのものを商品化してしまう。こうしたことがドイツは上手だなといつも驚かされます。日本も大胆な発想の転換を図る局面にきていると思います 。