ドイツビジネス情報

本コーナー「ドイツビジネス情報」では、ドイツ国内の時事ニュースを掲載しております。さらに詳細が知りたい、取り上げて欲しいトピックがあるなどのご要望がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。

TOEICじゃない!? 欧州の語学力評価システム

ヨーロッパ言語共通参照枠(CEFRL)について 海外赴任に際して外せない(とされている)スキルの一つに語学力がある。ほとんどの場合、それは英語の語学力のことを指しており、日本企業においては一般的にTOEICの点数で測られるもののようだ。しかし、その権威には目を見張るものがある。ウェブで検索してみると「駐在員に求められるTOEICの目安は?」、「TOEIC何点取れば海外駐在出来るのか?」などの記事がいくつもヒットする。弊社の所在するドイツでTOEICを取っている人をほとんど見たことがない。日本のようにTOEICのスコアが採用や昇進の指標にされることもない。ドイツ人の英語力は学校教育を基礎に、留学や旅行、社会に出てからのビジネス経験から実践的に培われていることが多いようだ。

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ドイツビジネス情報:経済面で見るドイツの魅力

ドイツ政府のウクライナ難民受け入れは移民政策の「ダブルスタンダード」か

増え続けるウクライナからの戦争難民 2022年2月24日にロシア軍がウクライナに侵攻して以後、多くのウクライナ人が祖国を追われ、隣国に保護を求めている。その数はすでに430万人を超えているという(4月10日現在)。ドイツでも4月6日までに31万人のウクライナ人が戦争難民として登録されたという。ウクライナから逃れてきた人達の84%までが女性で、そのうちの58%が子供を連れているという。彼らはシェンゲン条約内のEU加盟国であれば、ビザなしで自由に移動ができるため、ドイツ国内に流入している難民の数はさらに多いはずである。今後もこの数はさらに増えるだろう。

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ドイツビジネス情報:経済面で見るドイツの魅力

2022年3月ドイツエネルギー政策の動き

気候中立目標を2045年まで前倒ししたドイツのエネルギー政策が、ここにきて大きく足元をすくわれている。原子力、石炭火力から再エネ100%への移行期にそのギャップを埋めるはずであったガス資源の主要な供給元がロシアなのだ。ドイツは1日でも早く、露ガスからの脱却を図らなければならない。この3月は、1ヶ月で半世紀分のエネルギー施策が行われたのではないかと思われるほどの激動ぶりであった。既に日本で報道されている内容も多いが、この記事ではダイジェストでこの1ヶ月のドイツエネルギー動向を振り返りたい。  

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ドイツビジネス情報:経済面で見るドイツの魅力

Facts & Figuresドイツ風力発電

市場状況 2020年1年間にインストールされた風力発電機は陸上、洋上合わせて1341MWにとどまり、2018年以降連続で2000MWを下回る結果となった。ドイツの風力発電機は2017年の5334MWを最高に2018年は2402MW、2019年は944MWと低迷している。特に陸上風力発電でエミッション(騒音など)による住民反対から建設認可が降りないことが原因している。2020年からは再エネ法による助成が満了する風力発電機が出るため、これらが停止すれば、容量の増大が見込めないばかりか大幅な減少も免れない。2021年一年間に助成対象を外れる発電機は4,000台あり、その発電容量は3,600MWとなる。政府はこうした風力発電機に対して再エネ法による助成を2年間延長することを約束した。しかしどれだけの事業者がこの制度を利用するかは今のところ不明だ。政府は助成期間が終了した発電機の撤去後に、より容量の大きい発電機を建設する場合(リパワーメント)、その法的プロセスを簡略化する方針も打ち出している。連邦風力発電協会は2021年、2,000MWから2,500MWの風力発電機が新たにインストールされると予測する。しかし専門家らは政府目標(2030年までに少なくとも65%の消費電力を再エネ電源により賄う)を達成するには、毎年4,500MWから5,000MWの拡張が必要であるとしている。ドイツ以外の風力発電所建設はパンデミックの影響も受けず好調であり、2020年は業界の記録を更新した。とりわけ中国には昨年一年で45GW分の風力発電機がインストールされた。これは世界全体

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ドイツビジネス情報:経済面で見るドイツの魅力

EUタクソノミー規制

独エネルギー業界、EUタクソノミー規制について嘆願書を提出 EUでは現在、タクソノミー規制のサスティナビリティー概念を規定する技術的項目について調整が進められている。特にガス火力発電の取り扱いがエネルギー業界とEUとの間での争点となっている。業界側は石炭発電を代替するガス発電について諸条件を緩和するよう求めている。

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